心技体を磨く【概要編】
内村選手の左足故障の件ですが、大変残念ですね…。
個人総合7連覇に向け、心技体を調整してきたことを踏まえると心中穏やかではないでしょう。
この不慮の事故というのは何もスポーツだけではありません。言うなれば日々の生活においてもある一定数は「もしかしたら」が起きてしまいます。これをかっこよく「リスク」なんて言いますが、リスク無しには生きていけません。
リスクが高いということは、リターンもマイナスも大きいでしょうし、反対に低ければそれらも小さいです。
そしてリスクという言葉を身近に感じる投資家こそ、このリスクについて知る必要があります。
前置きが長くなりました。
今回の記事は以下になります。
ではよろしくお願いします。
他の分野から投資家を見る
上の文で「心技体を調整」と書きましたが、これはスポーツの業界にのみ言えることでしょうか?
まず、心技体とは何か?引用から見てみます。
精神力(心)・技術(技)・体力(体)の総称。スポーツ界でよく使う。「心技体のバランス」
やはりスポーツの業界でよく使われる言葉です。
しかしこれは投資家も使いませんか?
精神…損益と精神の関係を示した「プロスペクト理論」があります。
技術…技術として用いる分析「ファンダメンタル、テクニカル」があります。
体力…体力で言えば「投資家自身の体調、資産の余力」で考えられます。
心技体とは投資家にも当てはまることだと思えてならないのです。
では運用で上手くいっていない方にとって「どの項目が要因だ」と思えますか?
そして、その項目を磨く訓練はされていますでしょうか?
脳死の投資家、身を削る投機家
上の章の項目の選択肢は、読者の皆様の立場によって回答が異なるでしょう。
自らを投資家であると称する方であれば、ドルコスト平均法や配当再投資などの戦略を用いるため、体力は関係ないでしょう。将来に焦点を当てるため、株価が下がり、資産価値が下がることは「割安で資産を買える」ということに他なりません。逆に株価が上がり、資産価値が上がれば「保有資産評価が上がった」ということに他ならないためです。この「評価損益額」を考えない点において脳死で良い(少し乱暴ですが)と言っています。
だからこそ、技(業界・企業の分析、ポートフォリオ作成・見直し、自身の手法など)の鍛錬が必要ですし、心(下落相場を耐え抜き、上昇相場を冷めて見る)という修練が必要となります。
自らを投機家と称する方はどうでしょうか。
投機家はすべての要素において手を抜くことはできないません。ここに「身を削る」という意味が当てはまります。
例えば証拠金取引で考えると、保有する株価の変動は、証拠金の変動を意味します。自己の保有ポジションと逆行すれば損失ですので、「資産の余力」を考慮しなくてはなりませんね。
このことから体力の項目が外せず、心技体の3点が揃うことになります。
アディオス。