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バフェットを知る

バフェットのような結果の継続を追求しています。

心技体を磨く【心の巻】 

 

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今回は前回の記事で書いた記事の続編で、前回の記事で言うところの「心」について書いていきたいと思います。

 

k-book-oneday.hatenablog.com

 

さて、あなたは図を見たことがあるでしょうか?(あるか・・・)

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(画像はwikipediaより)

 

今回はこれに関するお話です。

 

 

プロスペクト理論と投資

まず、投資においてプロスペクト理論が投資においてどのような意味を持つか?ということをご存知ですか?

まずはプロスペクト理論がどの程度効能を持ちうるか、ということを示したいと思います。

行動経済学における代表的な成果としてよく知られている。 期待効用仮説にたいして、心理学により現実的な理論として、1979年にダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキー によって展開された。 カーネマンは2002年、ノーベル経済学賞を受賞している。(wikipediaより)

1979年なので30年強前に示された理論です。なぜこの理論を取り上げたかと言うと、非常に身近で起こりうる現象を示したものだからです。それを端的に示した一文が以下になります。

人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるということである。

もう少し踏み込んで言うと、「人は損失は認めず、利益のみ取りたがる」ということです。ここまでは知っている人が多いかもしれません。しかし、これの何がいけないのでしょう?人間の性であり、習性とも言える防衛本能です。自然の摂理とでもいうべきでしょうか。

 

例えば、FXにおいて損失に対して損切が出来ないことが塩漬けに繋がったとしましょう。それが強制ロスカットに差し掛かったとして、それは「本人の資金力不足」であり、「本人のエントリー判断ミス」です。プロスペクト理論に従ってトレードを行う投機家はほぼエントリー判断ミスが原因で負けていきます。プロスペクト理論が示すのは、「退場者は、自己を顧みず参加したマヌケ」ということを意味するのであって、「克服しましょう、ということを示しているのではない」と思えます。

そもそも克服できるなら皆できます。出来ないから皆負けていくのです。

 

普通にトレードしていればプロスペクト理論に従うことになるので、投機(FX)はエントリー判断(技)や、資金管理(体)が重要であるということになります

 

プロスペクト理論が注目されるワケ

ではプロスペクト理論が何故こんなにも注目されているのでしょう?それは「人間の気持ちを具体的に表したから」です。人間の性というものははっきり言って直すことは大変困難です。その困難さ故に深く考えることをあまりしません。

 

例えば、「タバコは身体に悪い」というのと同じで、「損切りしないとまずい」というのは説得力の欠片もありません。証拠を見せろ、という話です。損切りをしなければ損失額に対する痛覚が鈍るということを知って、より多くの投資家は損切の重要性を学び、資金管理をより深く学び、エントリー判断に磨きをかけています。

 

「投資をする決断→資金管理→エントリー判断を行う」という一連の流れの中に必ず心が関わってきます。そこでプロスペクト理論ほど分かりやすく、お金と心の関係を示したものが無かったのではないか。というのが私の見解です。

 

 

最後に書いておきますが、損切しなくてもいいと思いますよ。資金管理とエントリー判断さえ確実に間違っていないのであれば絶対に強制ロスカットはないのですからね

 

 

あでゅー。